それを聞いて私は目を輝かせて立ち上がり小走りにドアの前へと行った。 「それでは、目口先生また明日お会いしましょうー」 「あーはいはい、また明日な」 困ったように笑って、先生は右手を挙げた。 私は、そのまま廊下に移り歩きだす。 私の癖。 シューズを擦りながら歩く。 シンとした静かな廊下に、私のぺたんぺたんという音がはっきりと響く。 と、ふとある歌詞を思い出した。 息を吸い、ちいさく口ずさむ。