アハハ!って笑う声につられて微笑んだ

同じようにふせんに番号とメールアドレスを書いてアタシに渡してくれる

受け取って、そのふせんを見つめたまま固まった


「あー・・・・・・・・

もしかして

ケータイチェックとかされる?」


単刀直入に聞かれてますます言葉を失った


ふせんを奪い返される

「え?」

怒った??

机の上に置いたアタシの携帯を手にとって電池パックを開けると、そのふたの裏側にふせんを貼り付けた

再びふたをとりつけるともうふせんは見えない

「ここならさすがに開けないでしょ?」

アタシの手の中に帰ってきた携帯電話をぎゅっと握り締めた

とうまくんに握られていたぬくもりが残っていて、秘密の香りがする携帯を両手で包むと胸の前で更にぎゅっとつかむ

「何かあったら電話して、同じ大学内にいるんだから飛んでいける」


“何かあったら・・・”


アタシははっきりと言ってないのに、彼はもう気づいている

それに確信すら持っている

そして、助けようとしてくれてる

それだけでもアタシは泣きそうになるから・・・・