アタシのペンをとるとノートに小さく震えるようなギザギザを書く


「何これ?」

「糸ミミズ」


「もう!!」

アタシはペンを奪い返した


学校でこうやって誰かと笑いながら話したのっていつ以来だろ

もう思い出せないくらい

雑談ってこんなに楽しかったっけ???

この瞬間、アタシはホントに嫌なことも罪悪感も何もかも忘れて笑っていた

窓のふちをすっかり赤くなった夕日が彩っていた

ちょっぴり胸が熱く色づいていたのは、この夕日のせいということにした