「寝不足でお酒飲んだから、なんかすっごく眠くなっちゃって…」
伸ばされていた長い脚を折り曲げると、前かがみになってアタシの顔を覗き込んできた
「寝不足?」
「うん、なんだか寝れなくて」
「卒論?」
「ううん」
黙ったまま、アタシが理由を言うのを待っている
それを話すのは少し戸惑ったけれど
「夢をね、見るの」
「夢?」
「うん、とうまに出会う前の夢」
そういうと察したように「ああ」と返事をして、アタシの髪を撫でた
「寝なければ夢を見ずに済むから」
「夢に俺は出てこない?」
指に髪を絡ませるとうまの手をとってぎゅっと握る
「出てきて、そしたら眠れるから」
そう言ってちょっと笑うと、彼が困ったように笑い返した



