本能のまま彼の髪に手をのばして

とうまの頬に手をあてた


「アタシも

早くとうまに触れたい」


「俺も、さき……」


彼が呼ぶアタシの名前はピンクに色を染めて、彼の唇を舐めたらスイーツの味がするんじゃないかと錯覚した


無意識にとうまに顔を近づけて軽く唇を重ねた


離れる直前に

確かめるように彼の唇を少し舐めてみる


「もう一回」


とうまにせがまれて

また顔を近づけていくと

待ちきれないといわんばかりに後頭部に手を添えられて急に引き寄せられた


唇を少し舐めるなんてもんじゃない

一瞬で深くまでとうまの舌が絡まってきて

その勢いにのけぞりそうになるから

おもわず彼の背中に腕をまわして体勢を保った