「ごめんなさい」



一滴の及ぼす波紋の大きさに体が震えた


なのに返ってくる声はすっごく軽くて

「ごめんなさいより、ありがとうの方がいいな」

って春樹くんに微笑まれて、とうまくんがアタシの震える手をギュッと握るから、涙が溢れてきた



「ありがとう………」



そう口に出すとますます涙が出てきて止まらなかった


「まるで子供だな」

ゲッチューの呆れた声




「「おい、ゲッチュー!」」




とうまくんと春樹くんの声が重なって、アタシはやっと少し笑えた