「あんなにひどい事されたのに、最後に告白なんかするかね?」


おもしろくなさそうでとがめるような口調に、アタシは少しあごをひいて上目で見つめ返す


「だって…終わりよければ…って言うでしょ?」


「うわ、超ポジティブシンキング」


とうまくんの指がアタシの背中とかわき腹をつんつんと突っつく


「体にアザや傷残りまくってんのに」


確かにそうなんだけど……

視線を彼の胸元に落として、トンと額を押し付けた


「俺は一生許せねーな、なんなら今でも殴りたいし」


指先がアタシの首筋から肩、背中…と降りていく


「このキレイな顔や体見て、なんで痛めつけたくなるんだか理解不能だよ」


そのまま腰を撫でられてくすぐったくて逃げるように体を動かすと、逃げないように再び抱きしめられて、彼の息が耳元に吹きかかる


「めちゃくちゃ乱してみたくはなるけど……」