まことがいつも車をとめている駐車場で待ち合わせ

対峙するまことの顔を見ると、やっぱりちょっとひるんでしまう

体と心の痛みをともなって少し息が苦しくなる


「あのっ」


言葉を失ってしまう前に…

アタシがやっとの思いで口を開くと、まことは片手で小箱を差し出した


「何…これ」


それに両手をのばして受け取るとまことの顔を改める

開けてもよさそうな雰囲気でアタシが箱をあけると、こないだなくしたリボンのネックレスが入っていた


「切れてたから、修理した」


「ありがとう」


まさか、そんなことしてくれるとは思わなくて戸惑う


どちらも言葉を探して話さないまま時間だけが流れて……


「飯でもいく?」


まことが車を指差した