コンクリートにふさがれて芽吹く場所を見つけられなかった雑草みたいな心に、一筋の光が差し込んできて 「こっちだよ」 そう導かれるように アタシの中に小さく立ち上がるかけら かごの中で 人と関われば 誰かが傷つくと 息をひそめていたのに 小さな扉をあけて 彼と彼女はアタシに手をのばす 『あなたが傷つけば、ぼくたちも傷つく』