「私は後悔したよ。 仕事よりもお前ともっと触れ合ってやればよかった。
美麗をもっと大事にしてやればよかった。そんな後悔ばかりが募ってしまってね。」

おとんは寂しそうな顔をして・・・アルバムを眺める。

「とうとう・・・先日美麗から離婚届が送られてきたよ。
覚悟はしていたが・・・やはりショックだった。」

そんなコトが・・・あったんだ・・・。

結構あたしの知らないトコロで大変なコトが起こってたなんて・・・。

「花音に私達のいざこざなど・・・教えたくはなかったんだが・・・。」

「・・・ううん。教えてくれてありがとう。」

あたしが見ていたおかんは

キレイで

優しくて

明るくて。

でも、たまにだけど寂しそうな表情をみせる。

そんな人だった。

多分・・・おかんもおとんのコト考えてたんだよね。

きっと。