花音が産まれてから・・・いろいろと大変な目にあった。

仕事の事。 子育ての事。 美麗の事。

でも・・・不器用な私は、そんなたくさんの事をこなしきれず、美麗に辛く当たるようになってしまった。

全部大事なことだったから・・・どれかを捨てる事なんて出来なかった。

「花音花音って・・・ちょっと静かにしてくれないか!?今回の仕事は失敗が許されない大事な仕事なんだ・・・!!」

「なっ・・・あなたは花音の事などどうでもいいんですか!?仕事仕事仕事ってそればっかり・・・。」

「そんなことは言ってないだろう。ただ、今は静かにしてくれと言っているんだ!!」

「・・・もういいです。私、この家を出て行きます。
あなたに付き合いきれないわ。」

「おい・・・美麗!!」


それを言い残して

美麗は出て行ってしまった。

花音を連れて・・・。