急ぎ足でズンズン店の
出口を目指す恭夜。





でもあたしは慣れない
ヒールをはいてるせいで、
なかなか速く歩けない。





「ま、待って恭……あっ!」





焦るあまりフラついて、
コケそうになった。





「―――何やってるんだ?」





恭夜がようやく振り返り、
片眉をつりあげて聞いてくる。





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