顔が固定されて、
目がそらせなくなる。
恭夜の漆黒の瞳が、強い
光を秘めてあたしを映してた。
あたしだけを、まっすぐに見て。
恭夜は凪いだ海のように
穏やかな声で、あたしに告げる。
「“ドール”なんて――
お飾りの“人形”なんて
もういらない。
それは、オレが本当に
欲しいモノを見つけたからだ」
_
目がそらせなくなる。
恭夜の漆黒の瞳が、強い
光を秘めてあたしを映してた。
あたしだけを、まっすぐに見て。
恭夜は凪いだ海のように
穏やかな声で、あたしに告げる。
「“ドール”なんて――
お飾りの“人形”なんて
もういらない。
それは、オレが本当に
欲しいモノを見つけたからだ」
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