「うん……。
呼び出しもかからないし。
きっともう、呼ばれる
こともないと思う……」
―――あの夜。
結局あたしはリビングで
眠れぬ夜を過ごし、恭夜も
別室から出て来ることは
なかった。
朝になって運転手さんが
迎えに来た音を聞いて、
ようやく恭夜は姿を現して。
交わした言葉と言えば、
恭夜の『したくをしろ』
って一言だけ。
_
呼び出しもかからないし。
きっともう、呼ばれる
こともないと思う……」
―――あの夜。
結局あたしはリビングで
眠れぬ夜を過ごし、恭夜も
別室から出て来ることは
なかった。
朝になって運転手さんが
迎えに来た音を聞いて、
ようやく恭夜は姿を現して。
交わした言葉と言えば、
恭夜の『したくをしろ』
って一言だけ。
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