「あたしは……。

恭夜がもっと、こんな
あたしと対等だったら
いいなって思ってたの。


王子様みたいな恭夜が、
もっとあたしに身近な
普通の男のコで。


普通に出会って、普通に
お互いを意識して、好きに
なって。

――そんな、普通の恋愛が
したかったのよ……!」





「………………!!」










聖奈の折れそうに細い背中。





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