オレは自分に注がれる諒と
オフクロの好奇の視線に
思わず舌打ちしながら、





「だから、あいつは
そんなんじゃないって
言ってるだろ。


別にどこの資産家の
令嬢でもない。

ただの、学校の後輩だ」





「あらなんだ、そうなの」





期待してたような話じゃ
ないとわかって、すぐに
興味を失った様子のオフクロ。




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