「ケンカ――……」





子供みたいな言葉だ。





そして、オレには縁遠い。





オレとまともに“ケンカ”
する相手なんて、きっと
今だかつて、会ったことが
ないだろう。





「そんなんじゃない。

ただ……麗はもう必要が
なくなった。

だからもうオレの傍には
いなくていいと言っただけだ」





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