聞いてたら、タクシーを
この場所まで呼んでる
みたいだった。





「ど、どうするの……?」





「帰る。

――安心しろ。オマエも、
ちゃんと家まで送ってやる」





携帯をしまいながら、
恭夜はそっけなくそう答えた。





外泊は、しないんだ……。




ホッとしたような、
さみしいような。





複雑な気持ちで、あたしは
ただ黙って、俯いてた――…。





     ☆☆☆☆☆




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