いつの間にか、あたしは
恭夜の隣に立ってそう囁いてた。
けどそれは夜の海に
なのか、そうじゃないのか。
囁いたあたし自身、
よくわからない。
「聖奈」
ふいに名前を呼ばれて顔を
あげると、恭夜の漆黒の
瞳がすぐ近くにあった。
「あ…………!」
視線をそらす間もなく、
アゴをとらえられて顔が
動かせなくなる。
_
恭夜の隣に立ってそう囁いてた。
けどそれは夜の海に
なのか、そうじゃないのか。
囁いたあたし自身、
よくわからない。
「聖奈」
ふいに名前を呼ばれて顔を
あげると、恭夜の漆黒の
瞳がすぐ近くにあった。
「あ…………!」
視線をそらす間もなく、
アゴをとらえられて顔が
動かせなくなる。
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