「やっぱゆいちゃんの中は気持ちいいな」 男はゴムを外しながらこっちを向いて笑う。 笑った瞬間に見える茶色く汚れた歯があたしをひどく憂鬱にさせた。 「ほんとっ?ありがとう」 逃げ出したくなるほどの気持ちをこらえて 必死に笑顔を向けた。 見せたくもない笑顔 言いたくもない言葉 したくもないセックス それがあたしの仕事の全て それが今のあたし。