気付いてよ


もっと、違うことを話したかったのに。
近いうちに呼び出せばいいか。

そう思って、俺も家に戻った。



それから、3日後に俺は幸奈ちゃんと別れた。

俺には珍しくキスもしないで一方的に終わらせてしまった。
なんだか、いつもみたいに気分が乗らなかったんだ。

幸奈ちゃんと別れた日の夜、珍しく奏からメールが来た。

メールには、明日の5時にマンションの近くの公園に来て欲しい、そう書いてあった。

この前も中途半端な感じで終わっちゃったし、俺もちょうどいいと思って、了解、と返事を返した。

次の日、普通に授業を終えて、5時まで何しようか考えていた時、タイミング良く担任の山崎に雑用を頼まれた。

いつもならバックれるけど、今日は時間があったから素直に引き受けた。

山崎には明日雨が降るんじゃないか、なんて言われたけど、久しぶりに奏に会うのを俺は無意識のうちに楽しみにしていたみたいで、そんな言葉は気にならなかった。

雑用は、山崎の授業で使うプリントをホチキスで止める、という単純作業。