「次はどこいく?」

 ディランが操縦席の隣のシートに腰掛けながら問いかけた。

 今の処、白銀の仕事を全員でこなしていくという形になっている。

 かなりの大所帯。白銀たちは割と有名人となっていた。

「!」

 出航しようとした白銀の宇宙船に管制塔から停止命令が出た。

「おい、どういう事なんだ?」

 白銀は管制塔に向けて言葉を発した。

<すまない。ルジランたちが騒いでいてね、少し待ってくれないか>

 スピーカーから響く声に、白銀は溜息を吐き出す。

「どうしたんだろうね?」

 呑気にディランが口を開くと、白銀は理由を聞くために管制室に足を運んだ。

「どういう事なんだ?」

 色んな姿形をした種族がいる管制室で、白銀はそこのリーダーを問い質した。

1つ目の管制室長は肩をすくめて説明する。