【コメコン2】Dybbuk-ディバック-

「どういった兵器なんだ?」

 白銀がヘッドセットでベリルと会話する。見せて貰った爆弾について問いかけた。

<さあな。詳細は解らんが、反物質を利用したものらしい>

「そりゃまた危険なシロモノだなぁ」

 ディランが呑気に応えた。

「しかし、接触する物質の質量によって規模も変化するのだろう? そもそも、ぶつかる前の段階で大気に触れて消滅するものを、どうやって爆発物に転用出来たのだ」

 リャムカはもっともな疑問を口にした。

<反物質の周囲に特殊なシールドを張る事で接触を防いでいるらしい。目標物に接触させるシステムは私にも解らん>

「! お出ましのようだよ」
「!」
<!>

 ディランが、ディスプレイに映し出された影に発する。

 白銀たちの乗る小型艇よりも、ひとまわりほど大きい輸送機が200mほど後ろから迫ってきていた。

「チッ」

 白銀は敵の武装を確認するため、ディランの隣のシートに乱暴に腰を落としてコントロールパネルをいじり始めた。