【コメコン2】Dybbuk-ディバック-

「ほぅ~こいつは整備がしっかりしてる船だな」

「俺がいつも点検してるからね」

 エンジンルームで、セレンとディランは機械を眺めて語り合う。

「こいつは凄いエンジンじゃねえか。個人で持つには余りあるんじゃねえか?」

「整備が大変なんだよねぇこれ」
「若いのにやるじゃねえか」

 褒められて照れるディラン。機械いじりは好きなので、彼は自発的に船のエンジンなどの整備を行っていた。

 こんな大型の船は、なかなか個人ではお目にかかれないシロモノでもあるからだ。

「彼とは友達?」

 ディランがさりげなく訊ねてみた。セレンはさして怪訝にも思わず答える。

「おう! あいつとは30年前からの親友さぁ」

「は……?」

「オレもあの頃はまだ若くてイカしてたんだぜ」

 いや、そこん処はどうでもいいんだけど……俺の聞き間違いだったのか?

 ディランは聞き返す事も出来ずに、セレンの若かりし日の話を聞かされるのだった。