「ジイさん、どうした?」

 白銀は怪訝な表情を浮かべて、不思議そうにベリルを見つめるナナンに問いかけた。

「シルヴィ、よく見てみるんじゃ。この者、面白いオーラを持っとる」

「! 何?」

 言われてベリルを見つめる。その様子に、ベリルは思い出したような声を上げた。

「! ああ……スナイプ人は生まれついてのエナジー・ブレインだったな」

「あんた……何者だ?」

 白銀はようやくベリルに興味を持った。そんな白銀に、ベリルは薄く笑うだけだ。

「どういう事?」

 ディランとエイルクは、意味が解らなくて首をかしげる。

「お前たちには解らんじゃろうが、この者のオーラは変わっておる。なんというか……」

「俺たちに似てるんだ」
「似てるってエナジー・ブレインに?」

 白銀たちの持つオーラは一般人とは少々、異なった形と色をしている。