「遅くなって、ごめん」


「っ……凪…」


凪は小さく震えている彩音の頭を優しく撫でる。


「…寂しかった…」


彩音は目を閉じて、凪に縋りつく。


「ごめんな」


と言って、ぎゅっと彩音を抱きしめる。





その瞬間、目の端に何か光る物が見えた。