白虎連合最終章





擦れ違ったのは擦れ違ったけど。

やっぱり気付かれて、捕まってしまった。




龍はいいよ、龍は。

けど残りの二人が、ね。








「一人だけ男前ってどういうことかなー?」


「ナンパはお断りします」


「誰かナンパやて?そんなん言うんはこの口かー?」


「ふみまへん」







後ろから肩を抱かれ口をタコみたいにされて、とりあえず謝罪。

視界に入る英寿くんは気にすることなくタバコ吸ってるし。




あーあ、なんでこうなったんやろ。

早く帰りたいんですけど。








「へは、はんにんへめふらひいね」


「雄大タコやめたれ、何言ってんのか全然分からんわ」


「ゆいさんに触っていいんは俺だけっすよ」


「はいはい、で?なんて?」


「てか、三人でいるの珍しいね」


「あー、元旦から意味なく行動してるから」







私の質問に雄大くんが答え、龍は私の隣に移動して。





そういえばお正月は三人で過ごすって言ってたような。

しかも意味なくって何?






場面行動?








.