買ったショートケーキを持ち、ブラブラと街を歩く。
けど、もう時間が遅いので向かう方向は駅。
暗くなったら輩出てくるしね。
面倒くさいことは今日は遠慮しときたいし。
「こんなにヤンキーおるのに、ゆいには勝てへんのかー」
「そんなことないよ」
「お姉ちゃん誇らしいわ」
「そんな誇りいらん」
別にうちなんもしてへんし。
勝手に有名なっただけやし。
何故かテンションの上がった姉を引っ張り、早く歩く。
と、逆に引っ張られて。
「なぁっ、あの人らなんかオーラあるくない?」
「ん?」
「不良っぽいけど…ほらっ、めっちゃ皆道避けてるやんっ」
「…げっ」
姉の目線は正面。
三人組。
その三人組は正面から歩いてきて。
まじか。
まじか
気付かれませんように!!!
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