引っ張られるどころか、担がれた私。

視界は砂利。




英寿くんや紫織や蓮、隊員達は笑っていて。







「龍助けて!!!」


「ゆいさんさっき助けてくれなかったしー」


「ごめんって!!!」


「頑張って下さい」


「はぁ?!」







愛犬はまさかのお見送り。

しかも暴れたせいでまた雄大くんにお尻叩かれたっていう。





結局。

何年経っても私は、









「一名入りまーすっ」


「あの、まだ頬が痛いんですけど」


「俺は痛くない」


「そりゃそうやと思いま…ぎゃあああ!!!」


「引き返したらベンツ砂利道な」









先輩の悪乗りに巻き込まれるのです。





助けたのに!!!

最低やあの人!!!







一生雄大くんは助けたらんからな!!!










.