未だに人が絶えない神社。

そこから少しだけ離れた大きな広場に私と英寿くんは向かい合って立っている。




半径十メートルは誰も入らない。

円形に皆に囲まれて。






端から見たらタイマン。








「二人とも何してんすか?!」


「英寿くんに喝入れてもらうねん」


「はぁ?!」


「龍は大人しくしといて」








ザワザワと騒ぐのは無理ない。

いきなりやしね。



けど、これぐらいしなくては。

最近色々弱気なってたしね。









「英寿くんに殴ってもらうの初めてですね」


「手加減は?」


「無しで」








グッと歯を食いしばる。

その瞬間、











「ーっ!!!!」











ぶっ飛んだ。











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