「んっ…」 小さな小さな自分の甘い声。 けど龍にはしっかり聞こえていて。 「ちょ、」 「ほら、舌絡めて」 どうしよう。 どうしよう。 心臓がうるさい。 ドキドキと鼓動する。 お酒のせいにしたいけど出来ない。 だって飲んでないから。 「待ってって、」 「焦らしっすか?」 「ちが、」 首筋に龍の唇が這う。 最初は抵抗したけど、いつの間にか私の腕は龍の背中。 もう、酔いしれた。 …瞬間。 「龍ーっ、お土産やぞー」 「ゆい来てるー?」 .