ツリーの光に照らされる龍はニコニコと目を光らせている。
私は冷や汗を一粒流して。
頬に添えられる大きな手。
体がビクッと跳ねた。
「ゆいさん、」
龍の顔が近くなる。
唇が、
「……………」
「……………」
「…避けました?」
「…き、気のせいちゃう?」
触れるなんて、させません!!!
だって龍絶対危ないもん!!!
危険な香りするもん!!!
「今まで何回もチューしましたやん」
「あっ、なんか違うジブリ見るっ?」
「ゆいさん」
「は、はい」
「黙って」
今度はしっかり顔を固定されて。
深く、唇が重なった。
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