「ほらソファーに戻りましょか」
「ちょっ…!!!」
瞬間、体が浮いて。
違う、浮いたんじゃない。
背中と太ももに龍の腕があるもん。
ゆっくりと下ろされたのは、宣言通りソファーの上。
そして私の上に乗り、見下すのは龍。
「ちょちょちょ…!!!なな何してんの?!」
「まだ何もしてないっすやん」
「まだ?!」
え?え?
彼は一体何処でスイッチが入ったんですか?
逃げようにも顔の両側には龍の手。
体は足で綺麗に挟まれてるし。
「ほ、ほら…うちらってまだ先輩後輩やん?」
「そうっすよ?」
「ならこの状況はおかしいかと、」
「そうっすか?」
あ、愛犬が。
狼になりそうです。
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