「龍っ、雪降ってるっ」 「本間っす…いだっ!!!」 ソファーから転げ落ちる龍を無視し、私は一目散に窓へ。 そして食い入るように外を見つめた。 うわー、ホワイトクリスマスやっ。 初めて!!! 「あれ?龍何してんの?」 「ゆいさんが蹴り落としたんすよ!!!」 「うっそー」 「俺めっちゃ可哀想」 グチグチ言いながら、龍も並んで空を見つめる。 窓を開けると息が真っ白。 ふと隣を見れば、龍も頬を染めながら雪を眺めていて。 明るい髪。 整った横顔。 思わず、見惚れてしまった。 .