「やー、面白かったすねっ」 二時間とちょっと。 見終わった頃には時間は11時。 なんだかんだ言って、うちもしっかり見てしまったし。 「ちょ、龍飲みすぎやって」 「全然そんなことないっすよー」 「ほなその空き缶の山はなんやねん」 「なんでしょうね?」 「……………」 そう、龍飲みすぎ。 隣に座る私に寄りかかり、足を曲げて肘掛けの上へ。 肩に龍の髪が触れてこそばい。 テレビは消して、光はツリーだけ。 「……………」 大丈夫? この状況。 .