「ゆいーっ!!!こっちこっち!!!」








倉庫に着き、バイクを止める。

下りたと同時に声がして振り向くと紫織が手を振っていて。




ってみんな集まってるやん。

もしかしてうち待ちやった?










「紫織、結構待ってた?」


「全然っ、後和泉さんと森高さん待ちってー」


「……………」








まさかの先輩二人待ち。

しかもうちの引退式やのに。





龍は暴走の指示しに行ってもうたし。

ま、いっか。










「ゆいの総長姿見納めかー」


「んー」


「格好いいとこ見せてやっ」


「プレッシャーかけんといて…」









紫織の隣に座り込み、タバコを一本。

落ち着くためには丁度いい。






挨拶をしてくる隊員。

暗闇なのにライトで明るい倉庫。

うるさいくらいの吹かし音。








全部、見慣れた光景。















「ういーっす!!!遅なったーっ」







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