思えば。 思えば私は悠介になにかしてあげらたっけ。 助けてもらってばかりだったのに。 悠介だけじゃない、皆になにかしてあげられた? 「悠介」 「ん?」 「最後になにかうちに出来ることある?」 視線を変え、私も座り込む。 悠介は薄く笑ったけど。 「最後ってなんか切ないやん」 「だって最後やんか」 「まぁなー」 「で、何して欲しい?」 冷たくも暖かくもない風。 そんな風が頭上を掠める。 少し考えるように悠介は天井を見上げて。 「んなら引退式にお呼ばれしよっかな」 また、笑った。 .