「なに?ゆいちゃんしんみりタイム?」
後ろから声が聞こえ、誰かが隣に座り込む。
けど私の視線はグラウンドのまま。
「悠介は悲しくなったりせーへんの?」
「男ってのは結構サバサバしてるもんやで」
「恋愛では男の方が引きずるっていうのに」
「それとこれとは別」
悠介が笑い、私もやっと視線を変える。
見下げると悠介も見上げてて。
「嘘つき」
「んー?」
「目、涙目」
「…バレた?」
黒澤悠介。
初めは紫織と同じ中学の人、としか認識していた。
やたら絡んでくるようになり、一回喧嘩をしたっけ。
結局悠介は寿の願いの為に私に近付いていたというわけで。
私は悠介に知らず知らずの間守られていた。
何度も助けてくれた。
何度も助言をしてくれた。
悠介がいなければ解決出来なった。
色々と。
そして、嘘が下手。
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