思い出話は尽きない。

どれだけ話しても、どれだけ笑っても。





たまに英寿くんに睨まれ。

たまに雄大くんに叩かれ。

たまに私が怒って。









あの頃は今みたいにいつも一緒にいた。

でも私達はもう子供じゃないから。




いつも一緒にはいられない。

時間は、進んでいく。











「なぁ」


「ん?」


「お前、まだ星嫌いなんけ?」









左隣を見上げれば、空を見上げた英寿くん。

雄大くんもタバコを吸いながら私を見る。





そんな雄大くんのタバコを奪い、口をつけ。

私も空を見上げた。









満天の星空。

今にも掴めそうなくらいに。










大嫌いだった。

星なんて消えてしまえばいいとさえ思った。



14才の誕生日、最悪なプレゼントと共に光輝く星達。

忌々しかった。







なんて、












「嫌いちゃうよ」












これも昔の話。












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