混乱と焦りが混じる中、とりあえず体を起こして座り込む。
ちょっと久しぶりの再会はなかなか衝撃的ですけれども。
「もうちょっと優しく車に招いてよね」
「めっちゃ優しいやんけ」
「どこがや」
「ゆいこそ雄大様の声分からんかったやんけーいっ」
「しゃーない」
「しゃーない?!」
あ、でも丁度いいかも。
北区まで送って貰おっかな。
「雄大くん、北区のマンションまでちょっと送ってや」
「龍とクリスマスパーチー?」
「あぁ、うん」
パーチーって。
突っ込むのも面倒臭いわ。
ま、これで手間も省けたし。
意味なく拉致されたんもいいかもね。
「てか二人とも何してたん?」
「雄大の親父が酒買って来いって」
「じゃあ今から雄大くん家?」
「ゆいも来るけー?」
「めっちゃ遠慮する」
関西で有名な二人。
そんな二人をパシらせる雄大くんのお父さん、てか組長さん。
流石です。
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