「めっちゃ俺のって感じですね」


「あ、フルネームの方がよかった?」


「いや、このままで」








見た感じ喜んでくれてるし。

受け取ってくれてよかった。





あ、でもちょっと失敗してんねんな。

突っ込まれる前に先言っとこ。








「あんな、ここの字ちょっと跳ねてもうて」


「ゆいさん」


「ん?」












名を呼ばれ見上げると、龍の顔。

近く、近く笑顔で。












触れ合う唇。

龍の髪が、頬に当たった。











「……………」


「ゆいさん」


「は、はい」


「顔真っ赤すね」










やっぱり夕焼けでは、顔色は隠せない。










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