白虎連合最終章






雨から曇り。

曇りから晴れ。




なんか俺の感情みたいやな。









「うっせ」









帰りはリムジンではなく、ベンツ。

俺的にはそっちの方がありがたい。





乗り込み、扉を閉める。

フルスモークの窓を開けて尚輝を睨んだ。








「ゆいちゃんって呼ぶなっつったやろ」


「ん?あーごめんごめん、ゆいな」


「お前…!!!」


「ほななー、また学校で」


「は?!おいコラ!!!運転手止まれ!!!」








一発殴ろうとした拳も虚しく。

空気を読めないのか読めるのか分からない運転手は、車を発車させて。





病院が遠くなる。

仕方なく座席に深く座り込んだ。








あー。

やっと帰れる。








長かった。

せやし早よゆいさんに会お。










.