「…は?」
見開いた目。
動揺した声。
そんな親父を見ながらタバコを取り出す。
火を付け、口から息を吐いた。
「俺は白咲のままがいいし」
「…………」
「そっちの戸籍に移るのはやめとく」
「龍、」
「俺はやっぱり、個人的に生きたい」
たった十七才。
そんな俺が何言ってんねんって感じやけど。
でも本音。
嘘は、ついてない。
「…そうか」
親父の声と共に灰皿にタバコを押し当てる。
白い煙は自然と消えていく。
捜してたって言われて正直嬉しかった。
おかえりって言われて正直嬉しかった。
でもこれが俺の選択。
.

