部屋に入って少ししか経っていないのに。
ドアノブはもう冷たくなっていて。
これでもう終わり。
コイツとは会うこともない。
「ほなお前は今の生活で満足していると」
「…………」
「そういうことやねんな?」
「だからそう言ってるやろ」
金なんて自分で稼ぐ。
家族なんていつか自分で手に入れる。
守りたい人がいるから。
待ってる人がいるから。
「お前には分からん世界を、俺はちゃんと持ってんねん」
早く涙を拭いたい。
早く会って安心させたい。
ドアノブに力を入れ、扉を開ける。
その時、
「いやーよかった!!!お前がそんなに成長してくれてて!!!」
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