雨の降る外。 校門に、真っ白のリムジン。 違うと願いたい。 関係ないって、思いたい。 「白咲くんのお迎えやってーっ!!!」 「きゃーっ、お金持ちっ!!!」 「!!!!」 心臓が、うるさい。 頭が真っ白になって。 「ゆい?!」 気がつけば私は、走り出していた。 龍の所に行きたくて。 傍に居たくて。 分かってる、逃げられないことを。 結局は大人と子供。 大人が強いに決まってる。 .