結局頭の部分を深く被って。 ヒヅメの手で強くハンドルを握った。 空は未だに曇り空。 今日は雪、降らないかも。 「白咲くーん!!!」 「お菓子頂戴っ!!!」 「男限定やボケ」 ちょっと龍が先代お二人様に似てきた事は置いといて。 部分に足を掛け、立ち上がることも出来るはずなのに。 龍の片腕は私のお腹。 それがなんだか嬉しくて。 「ゆーいさんっ」 「んー?」 「お菓子無くなっちゃいましたっ」 「はやっ!!!」 こんなにアホで寂しがり屋の龍を。 私は泣かせたくない。 .