雪が段々と激しくなる。
寒さも気にならないくらいに。
「龍に内緒なわけはなに?」
「今はまだアイツの現状知らんとあかんし」
「知ってどうすんねん」
「親父に報告」
龍の知らないところで動き始める影。
私はそれを知っている。
ただ、確かに龍に話せない。
話したらきっと壊れてしまうから。
「けど、もう内緒にしなくていいで」
「は?」
「てか内緒にする必要無くなったかも」
「意味わから、」
「後ろ、見てみ?」
尚輝の視線は私の後ろ。
今度は、震えが止まった。
高鳴る心臓と共に振り向く。
屋上の入り口に立っているのは、
「なん、で」
無表情の、龍。
.

