皆が私の発言に肩を撫で下ろす。
チャイムが鳴ったことで私も肩を撫で下ろした。
「ほら皆、教室から出てって」
「放課後迎えに来ますねーっ」
「ん、待ってる」
昼休み終了の為、白虎連中を追い出す。
だってそうしな授業始まらんし。
龍達が出て行くのを廊下まで見送る。
背後には、尚輝。
「さっき、やらかしちゃったね」
「うっさい」
「俺ら友達の振りしとかな白咲に疑われるでー?」
「分かってる」
「泣くとこ、みたくないんやろ?」
私の視線は床。
尚輝の表情は分からないけど、きっとこいつは笑ってる。
「なぁ」
「なに?」
「うちと尚輝って、友達?」
「友達、ではないやろな」
それを聞いて顔を上げる。
笑顔なんてしない。
無表情。
「安心した」
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