「けどお前、ゆいさんに何かしたら許さんしなっ!!!」
「まだ言うー?」
「てゆか、何かしてたら殺す!!!」
「ほな本人に聞いてみよかー」
「え?」
てっきり振られると思ってなかった会話。
それが再び私の元へ。
龍から視線を外し、私を見る。
その表情は、笑顔。
「なぁゆいちゃん」
心に罪悪感。
だって皆を騙してる。
「俺ら、友達やんな?」
友情ごっこは嫌い。
友情という感情なんて無いのに、友達なんて有り得ない。
皆は私を信用してる。
けどそんな信用は、
「そうやで」
拳を握り締めても。
歯を食い縛っても。
私の言葉一つで裏切りへと変わってしまう。
.