あたしたちは屋上へ来た。風が冷たくて少し寒い。この冷たい風があたしの気持ちを落ち着かせるような気がした。 「昨日さぁ〜アイツと話したよ」 きっと浅井さんはあたしが安住の事をあえて言わなくてもわかってくれる。 「アイツ…好きな人いるんだって」 「…そうですか」 「あたしは…浅井さんには…協力出来ない」 「……………。」 浅井さんは何も言わない。